Googleが「Google+」に求めるものとは?Google+とFacebookについて考えてみた

2011年7月7日  |   |  Google+, コラム

Google+-プロジェクト_02

先週Googleが「Google+」というSNSサービスをリリースし、その主要機能についてご紹介しました

機能の見せ方は違うものの、全体としての印象はFacebookにかなり近いものになっています。「イイネ!」ボタンに代わる機能として「Google +1」ボタンというものも用意されています。

Goole Buzzの失敗などから、Googleはソーシャルなサービスはあまり向いていないようなイメージがありましたが、満を持してベータリリースされた「Google+」はかなり力を入れたもののようです。

Facebookがここまで普及している今、Googleがこの「Google+」に求める成功とは、一体なんなのでしょうか?


6億人の宝石を金庫に入れているFacebook

Googleの使命は「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」です。

事実Googleは、検索エンジン、メールサービス、動画サービス、アクセス解析サービス、地図情報サービスなど様々なGoogleサービスを使って世界中の情報をデータベースに蓄え、その膨大な情報を使ってユーザーに適切な情報を提供して収益を上げています。

つまり、「情報をすべて吸収し、整理し、適切に提供する」ことがGoogleの基盤だと言えます。


しかし、Facebookが普及したことで、状況が変わります。

Facebookは現在総ユ-ザー数が6億人を超える世界最大のSNSになりました。

日本ではまだまだ活発に活用しているユーザーは少ないという感じがしますが、世界ではFacebookでのコミュニケーションが当たり前となっており、ユーザーの生活にかなり密着しています。

そんな6億人のFacebookユーザーは、Facebook上で様々な情報を発信します。それは「最近何をした」だったり、「これイイネ!」だったり、最近撮った写真だったりさまざまです。


Googleは、そんなFacebook内で日々行われている6億人の情報を吸収することができません。


Facebook内の情報はほとんどがFacebookにログインしないと見れないものばかりですので、Googleはロボットをつかってクロールすることはできないからです。

つまり、Facebookによって6億人の貴重な情報にカギを占められているわけです。

代わりにFacebookはその囲い込んだ6億人のユーザーに対し、ユーザーごとに適切な広告を展開することで収益を上げています。

Googleがやりたいことを代わりにやっていることになりますね。Googleとしては「グギギ・・・」です。


Googleは欲しいのはユーザーの情報。SNSはその手段

上記の理由により、GoogleはFacebookに対抗するため「Google+」をベータリリースしたのだと思われます。

逆にGoogle+がFacebookのように普及すれば、SNSでユーザーから発信される情報を吸収し、その情報をGoogleアカウントを軸として「Google+」を含むGoogleの全サービスで活用できるわけです。

つまり、GoogleはSNSを作ってそこからの収益を得たいわけではなく、SNSから得られる情報を吸収することが肝だということです。


で、結局Google+は使われるの?

さて、では実際Facebookユーザーが全世界で増えているのに対し、Google+はFacebookに対抗できるのでしょうか?

もちろん、どうなるかはわかりません。


しかし、私は「できる」と思います。少なくとも日本においては。

日本においてはFacebookはまだまだ普及していないと私は思っています。数字上の登録人数は多くても、活発に活用しているユーザーはそれよりはるかに少ないのでは、と。

Facebookが日本人にあまり利用されない理由は様々だと思いますが(インターフェースの悪さだったり、情報の整理だったり)、そういった「Facebookのイヤなところ」をGoogleがカバーしてくれれば、勝てる可能性はあると思います。
Google Buzzの時はTwitterに完敗しましたが、Twitterと違ってFacebookは使いやすいとはお世辞にもいえないですから。

また、Googleは既に膨大なユーザーアカウント(Google アカウント)を持っています。そのアカウントがあることでユーザーを新規獲得するハードルは相当低くなるでしょうから、アカウント経由でどれだけ芋づる式にユーザーを引き込んでいけるかが重要だと思います。

なんにせよ、今後の動きに注目です。

ちなみに、Googleは年内に企業向けのGoogle+をリリースする予定とのことです。
1年後にはFacebookではなくGoogle+が一般的になっていて、「企業はGoogle+ページを持っていて当たり前!」なんてことになっているかもしれませんね。


追記:


と、ここまで記事を書いたタイミングでようやく招待されました。詳しい使い心地を追って記事にします。


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記事を書いた人

ウェブクリエイター。デザイン・コーディング・システム開発を行う。 iPhoneアプリ開発やソーシャルメディア活用をメインに活動中。

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